たみこの海パック~南三陸の美味しい海産物を皆様へお届けします~

2012年、たみこの海パック開始

「たみこの海パック」のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。代表の阿部民子です。私は1984年に南三陸町へ嫁いできて、それからずっと、ワカメやホタテの養殖業を営んできました。副業として海産物の通販を行ったこともありますが、「たみこの海パック」を始めたのは2012年、つい最近のことです。

「たみこの海パック」を始めたきっかけ。それは、2011年に起きた東日本大震災でした。

大好きなこの漁師町を復興させたい

南三陸町は、東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。平地の家はすべて流され、船も1割ほどしか残りませんでした。養殖のための仕掛けなど、影も形もありません。私自身、自宅や養殖施設などを失い、途方に暮れました。何もかもを飲み込んだ海が恐ろしく、近寄ることすらできませんでした。

しかし、周りの皆さんと支え合い、励まし合うことで、ほんの少しずつですが前向きな気持ちになることができました。「今、自分が南三陸町の復興のためにできることは何だろう?」そう考えたとき頭によぎったのは、「漁師町は、漁業から復興させるしかない!」「それなら私も、海に関わる仕事がしたい!」という想いでした。

本当にたくさんのご支援に感謝!

2012年、幸運にも起業支援ファンドから資金援助を受けることができました。その資金をもとに、かつて海産物を通信販売していた経験を活かして始めたのが、「たみこの海パック」です。

実を言うと、最初は何を詰め合わせればいいのかとても悩みました。多くのものが失われてしまったこの町の、何をお届けすれば全国の皆様に喜んでいただけるのか……。そんなとき、知人や親戚が「これ、食べてみて!」「あれ、美味しいらしいよ!」と私にアドバイスをくれました。そして私自身も色々なお店を回ることで、次第にパックの中身が決まっていったのです。

私が震災から少しずつ立ち直れたのも、仕事を始められたのも、みんな友達や家族、親戚、周囲の皆さんが支えてくれたから。そして今、こうして楽しく仕事を続けていられるのは、全国の皆様からの支援・応援のおかげです。毎日、たくさんの感謝を込めて「海パック」をお送りしています。

「海パック」が私に与えてくれたもの

震災は、私から多くのものを奪っていきました。しかしそれをきっかけに始めた「海パック」は、私に多くのものを与えてくれています。

何よりも嬉しいのは、たくさんの「出会い」です。「海パック」を通販でお買い求めいただいた方、Facebookをご覧になった方、ボランティアの方、事業を始めるにあたって色々な助言をくださった方……本当に多くの方々と出会い、温かいお言葉をいただいてきました。

中には事務所を訪ねてくださる方もいらっしゃって、本当に、皆さんに支えていただいているな、パワーをいただいているな!ということをいつも実感しています。皆さんとの出会いは、私だけでなく南三陸町のみんなにも活力を与えてくれています。

一歩ずつ進んでいきます!

南三陸町は、昔からワカメやホタテなどの養殖が盛んな漁業の町。ホタテは今年ついに水揚げが再開され、漁業も少しずつ再生してきていると感じています。これから先、もっとたくさんの海の幸を南三陸町からお届けできるようになるのかと思うと、今から楽しみです! 1人でも多くの方に南三陸町の海の幸を味わっていただけるよう、これからも頑張りますので、どうぞ「たみこの海パック」をよろしくお願いいたします!